自然界には、敵から自分の身を守る為に、周りあるいは他の生き物と
そっくりになるという方法をとっている生物がいます。
時には本当に見分けがつかないほどの完成度をもつ生物もいますが、キノコの中にも
同じくらいそっくりなものがあります。
名前からしてそっくりな、ニガクリタケとクリタケについてです。
Contents
ニガクリタケの見分け方
引用:https://www.bepal.net/play/hunting/59948
上の写真がニガクリタケのものです。名前から想像のつく方もいらっしゃるかと思いますが
毒キノコなので、口にしてはいけません。決して毒も弱くないです。
では、回避する為にはどのようなポイントがあるのでしょうか?
個人的にですが、一番わかりやすいと感じたのは「色」です。
引用:https://sansai-kinoko.com/kuritake/
こちらがクリタケの写真です。調べたところ、この二つを見比べる時、
遠目にみて赤く見える方がクリタケ、黄色に見える方がニガクリタケ、とのことです。
確かにクリタケの方が茶色がかった赤という感じに見えます。
そのほか、柄の部分やキノコ自体の大きさにも違いがあるそうです。
クリタケの柄は太くしっかりしていて、ニガクリタケは細く柔らかい柄とのこと。
他のそっくりなキノコに比べれば、これは比較的見分けがつきやすいかも…?
ニガクリタケモドキってどう違うの?ニガクリタケモドキの紹介
ここまではクリタケとニガクリタケという二つのそっくりなキノコについてお話してきましたが、もうひとつそっくりなキノコがあるんです。
それがニガクリタケモドキ、かなりストレートな名前ですね。
引用:http://dokitto.com/database/D-nigakuritakemodoki.html
そして名前負けしていない立派なそっくりさんだと思います。
この二つに関しては、外見から判断はしづらいですが実は意外と違いがあります。
写真からはわかりづらいかもしれませんが、柄の根元部分、植物でいう根っこに当たる部分でしょうか。そこから束になって生えている状態の事を束生(そくせい)というようです。
ニガクリタケはその束生、ニガクリタケモドキは群生(ぐんせい)と大きな違いがあります。
ニガクリタケとクリタケの違いは?
最初にご説明したクリタケとニガクリタケの違いについての補足ですが
どちらも同じモエギタケ科クリタケ属のキノコです。
しかし、
クリタケは食用、ニガクリタケは毒キノコという大きな違いがあります。
しかもニガクリタケには死亡例があるくらい危険な毒キノコです。
そしてクリタケは食用として人気のあるキノコ、となればさぞ多くの被害が出て…る
のかと思いきや、実はそれほどないようです。
理由として、ニガクリタケという名前の由来でもある強い苦さで食べてしまう前に
気づくのではないかと考えられます。
ただ調理方法によっては濃い味付けで調理をしてしまい、それで不幸にわかりにくくなってしまい口にしてしまったのではないでしょうか。
クリタケ、ニガクリタケ、ニガクリタケモドキ。文字にしてみるとなかなかややこしいですが、それに負けないくらい見た目もわかりづらいキノコでした。
これに限らず、キノコにおける食中毒の原因はやはり似ているキノコを間違って食べてしまった、という状況が一番多いので、皆さんもキノコ採取の機会があったら
必ず経験者のお話を聞いてくださいね。
これ以外にも毒キノコについて調べてみました。よろしければ是非ご覧ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!